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前々回の反省

1 重要な情報まで省略しない
fictional chronology 直訳だと「虚偽の時系列」ですが、どうしても座りがが悪い感じがして、「時系列」を無視し、「でっちあげた証言」としてしまいました。同じように感じた生徒さんも多かったらしく、時系列を落とした訳が多かったようです。しかし、重要な情報まで落としてはまずい、と言う気もちもあり、自分では納得できていませんでした。先生は「でっち上げた話の時系列には大きなズレが」としていましたなるほど、「話の」をいれるだけで座りもよくなっています。

2 矛盾する表現にならないように 
 breathlessly,he shot out of the bathroom.
「息が止まりそうになりながらと」すると動きが止まってしまい、勢いのある「飛び出した」という表現にはあわない感じになります。読者にあれ?っと違和感を感じさせない表現をこころがけましょう。ちなみに私は「息をはずませ」としましたが、何故弾んでいるのか、それでおかしくないのかまで、良く考えるべきでした。

3 一人称的に訳して、長い一文を区切って訳す
原文はカンマをつかったり関係代名詞を使ったりして、かなり長い文章で、そのまま訳すとどう工夫しても冗長でした。一人称で訳せばすっきり解決。説明文ではなく台詞調になるので、好きに区切れます。

4 副詞でも文の外に出して台詞っぽく訳せる。
his wife remained safely lost at sea.
妻を海に突き落とした旦那が、まだ妻が見つかっていないことを知ってホッとしたシーン。
safelyに困りました。私はおもしろみのある表現だと思ったのでそのまま「妻は今のところ無事、大海を彷徨っている」としましたが、自分で面白いと思っても、読者は違和感を感じるかも知れないと言うことを常に頭に置いて、誤解を招くような表現は避けなければいけません。
先生の訳は「よかった。女房はまだ海の中だ」でした。さすが。safelyを文の外に出し、上手く処理されています。そうかー。外に出せば良かったんだー。情けないことに思いつきもしませんでした。

5 不自然なときは、自然になるまでひねりつづけましょう。投げ出さず、きちんと最後まで面倒見ること。
一人称の台詞調で訳しているときは、特に、固く直訳調になると不自然。自然になるまで砕き続けましょう。

6 辞書にとらわれない。
 he said stoicaly. stoicalyの訳出に悩みました。禁欲的に??言った?? あまりにも不自然です。何度も書いていますが、辞書にある訳語では役不足なことが多い。文脈にあわせて作り出す勇気が必要です。先生の訳は「きっぱりと言った」今回は私もさすがに辞書の訳語をそのまま使ったりはしませんでしたが、文脈にあっていたかはあやしいところ。「当然とばかりに言った」としました。
  

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