« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

原書をもっと速く読みたくて―最近の勉強法

以前「ダイナミック英語速読 分速1000wordマスター」という本を読んだお話をしましたが、その流れで、本屋さんで目に留まった速読練習用のテキスト「即効マスターらくらく速読ナビ(日本実業出版社)」も買って試しています。(それにしても速読関係の本のサブタイトルはなんだか怪しげなものが多いのは何故なんだろう?やることは筋トレのような地道なことばかりなんですが)こちらは英語に特化したものではありません。

地味なトレーニングが多いので、3日坊主になるかと思いきや、意外と続いています。早く読めるようになるかはともかく、集中力はつきそう。これをやると頭がしゃきっとして、臨戦態勢に入ってくれる気がします。なかなかエンジンのかからない休日の朝にはもってこいです。

最近はこのトレーニングを朝20分ほどやって、そのあとスーパー英語の速読トレーニング問題をいくつか読み、ハリーポッターを30分ほど、速読を意識して読んだ後、出勤しています。(これが出来るのは遅番(10時出勤)の時だけですが)

スーパー英語というのも、ここ最近、速読のために試しているメニューです。ネット上の英語学習サイトなのですが、コストパフォーマンスがかなり良いのではないかと思います。3ヶ月契約だと1万円くらいで使い放題です。TOEICやTOFEL学習のために、リスニング、文法、ボキャブラリーなど、メニューが沢山そろっています。

私が使っているのはもっぱらリーディングのメニューです。英文の一部が虫食いのように抜けた状態で読み、機能語を飛ばし読みできるよう、また、分からない単語があったときも読み進められるよう鍛えるマスクや、高速(私にとっては音速並みに早いです。中級だと分速230ワード)で英文が流れては消えていくスキミング、少し速めで(中級だと140ワードくらい)英文が流れるラピッドパラグラフリーディングなどユニークなメニューがそろっています。

もうすぐ3ヶ月の契約が切れるので続けるかどうか悩んでいるところ。中級のリーディングは殆どやりおえましたが、まだ上級の方が手付かず(信じがたい速さなのでまだついていけるかどうか不安)なので、少し休んでからまたやろうかなと思います。

少し読むのが早くなった気もしますが、ハリーポッターの方は終わりに近づき逆にペースダウン。好きな本って、もうすぐ終わると思うと読み終えるのが惜しくなっちゃうんですよねー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前々回の反省

この回は誤訳が多かった~。たるんでました。訳文を見るたび、脂汗がたらーりたらーりと、正にがまの油状態となってしまうので、ほとぼりを冷ましていたら復習が遅れてしまいました。熱いうちに打つ方がいい事は分かっているのですが……。その分たっぷり反省。

1前文を無視しない

 ああ、またやってしまいました。
主人公が売り物(麻薬と偽カード)と金を交換しているシーン。商品を受け取り、金を渡す男たち、なまめかしく抱きつく娼婦たちの描写があり、そのあとに、「freebie(ただ) のofferやtrade-outはお断りだが、悪い気はしない。」というような文章が続いていました。freebie  trade-outってこの場合、具体的にどういうこと?とだいぶ悩みましたが、結局分からず、あいまいに、「只で(商品を)くれてやったり、まけてやるのはお断りだが、」という具合にごまかしてしまいました。ヒントは前文にあったのに、全く無視してしまいました。freebieをofferしているのは娼婦たち。そもそもfreebie という言葉を良く調べれば「ただで寝てくれる女」という意味もしっかり辞書に載っていたのに。「娼婦たちとただで寝る気もないし、体での支払いを受けるつもりもない」ということでした。

2 形容詞が矛盾しないように
   一人の人間を複数の形容詞で描写している様な場合、同じ方向性をもたせた訳語を選ぶように注意が必要というお話がありました。なんとか今回はクリアー。

3 ……の補い方
 台詞などでで”……”という風にフェイドアウトする場合、原文のまま訳すと、日本語として変な所で切れてしまうことがあるので注意。不自然にならないよう日本語を補って訳すこと。

4 会話はキャッチボール
  不動産屋になることを目指すヒロインが、仕事の話をする場面。「今度オープンハウスをで仕事をすることになったの。trial runみたいなものね」という台詞。trial run は辞書をみると「試運転 実験 試験」となっていますが、そのままでは、分かったような分からないような訳に。ここでは 「(不動産やになるための)勉強をしているか?」という問いに答えた形。ほぼ直訳で止めてしまわず、大きな視点で会話の流れを読み、きちんと消化してこなれた訳にすること。

5 辞書に縛られない 

under the table 辞書を見ると「秘密で こっそり」などとなっていますが、不動産屋が従業員に”こっそり”仲介手数料を払うっていうのは妙な気がします。そこまでは感じたのですが、ひねりが足りなかった。この不動産屋さん従業員に気がある感じだったので、他の従業員にばれないように、こっそりってのもあるのかなーと曖昧に納得してしまいました。ここではこっそりというより、非公式、個人的にってことでした。それなら納得。辞書の定義に縛られず自由な発想ができるようになりたいものです。

6 まちがいなく誤訳の時、とは 
  読んでみて意味が通っていない時は、絶対に誤訳だということを頭に叩き込んでおく。自分以外の生徒さんは誰も間違えていませんでした。ああああ、恥ずかしい。cars leer on the street behind him. それまでの流れからすっかり思いこんでいて(しかも辞書にも引き摺られました)、あやしげな車が主人公を見張っているものとばかり思ってしまいました。よくよく見れば、車は複数形。単に車の往来を描いているだけのシーンでした。

7 自分の取りたい意味に取らない
 意外に難しいのが人がするしぐさの訳です。ヒロインのあるしぐさを訳したのですが、抽象的な言葉が連なり、訳し方に幅が出てしまいやすい場面でした。こういう場合、取り方によっては大誤訳になる危険が大いにあります。”again”とあったので、前に似たしぐさをしてるんだなと考えたところまではよかったのですが、againで引用されているしぐさを取り間違えました。直前のしぐさを見るべきだったのに、自分にとって印象的だった、もっと前のしぐさの方を選んでしまいました。そのしぐさが場の雰囲気あっているか考えるべきでした。原文を捻じ曲げて自分の方へ持ってくるようなことはしないこと。 

8 視点を揃える
 少なくとも、同じ段落、一文の中では、視点を一人の人間に合わせること。最近注意するようにはなってきましたが、まだまだうっかり見過ごしがちです、主語がそろっていないと読みづらいので注意。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クライマーズ・ハイ 横山秀夫著

 群馬の新聞社に勤める悠木は、一匹狼的な存在。現場の記者でありつづけることを誇りとし、管理職に就く事を拒んできたが、日航機の墜落事故で、突如、全権デスクを任されることとなる。
 事件の衝撃に大きく揺れる社内。業務に忙殺され、社に缶詰となっていた悠木は、友人安斉との約束をドタキャンする羽目になる。その日、二人はクライマーの憧れである、難関、衝立岩を登りにいくことになっていたのだ。だが、そのころ安斉は、約束の場所とはまるで別の所で脳溢血に倒れ、病院に運ばれていた。何故安斉はそんなところで倒れていたのか?植物状態となった安斉からは真相を聞くすべはない。

県内に起こった未曾有の大事故。大きな渦に巻き込まれていく社内。日航機事故の悲惨さを目の当たりし、ただひたすら伝えようとする現場記者たちと、日本赤軍事件という昔の手柄を未だに引き摺り、日航機事故を過小評価しようとする上司たち。植物状態が続く安斉を気に掛けながら、両者の狭間で苦悩する悠木。
未曾有の大事故と格闘していく中で、一度は自分を見失いながらも、事件によって教えられ、再び自分を取り戻していく悠木。命の重さを事件の大きさで計り、紙面を割り振っていく新聞社の業の深さに向き合った悠木は、社を揺るがす、ある決断を下すこととなる。

怒濤のような数日間が刻銘に描かれている。作者は元新聞記者ということもあり、部門ごと対立、編集室の喧噪、締め切り前に流れる息詰まるような緊迫感等の描写には、他の追随を許さないリアリティがある。凝縮された時間がそこにある。濃密な人生を味わいたい時におすすめの本。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「フラ・ガール」を見てきました

I went to see a movie with my former friend at college. The title of the movie was “Hula Girl”. It was a story about the establishment of the Jyoban Hawaiian Center, which is located in Fukushima prefecture. The story takes place in Iwaki city in 1965. The heroine is an eighteen-year-old girl, and her family is all working in the coal mine. In the old days, the city was prospering with coal mining, but owing to the full flourish of oil, coal was becoming outmoded. Many mines were being closed in those years.
In that situation, the Jyoban Hawaiian Center was built to rehabilitate the city’s economy.
The center was looking for hula dancers, so the heroine, who was asked by her friend to go to the recruitment session with her, started to practice hula dancing in order to be a hula dancer.
However, the people in the city, including her mother, disliked the center and hula dancing. They got the fact wrong; they thought the center drove the mines into closure. They also thought it very immodest that a young lady would shake her hips in such a bold fashion. However, the dancers’ enthusiasm for the dance gradually relieved tensions between the dancers and the people in the town.
I enjoyed this movie. My parents come from Fukushima prefecture, too, and my mother is about the same age as the heroine. This movie taught me that enthusiasm is something that sometimes moves other people.

フラガールを見てきました。運動するのも、人の注目を浴びるのも苦手な方ですが、この映画を見ていると、体を動かしたくなってくるというか、なにか突き上げてくるものがあります。あんなふうに、鍛え上げられた芸を人前で披露するというのは、きっと何物にも換えがたい達成感があるんだろうなー、とちょっとうらやましくなりました。松雪泰子の踊りを見られるだけでも、一見の価値はあるかも。素人目ですが、かなり上手いのでは?

英語日記も気の緩みが出てきたのか、スペルチェックを怠って出してしまったため、今回はだいぶ直されました。恥ずかしいことにヒロインをずっとヘロインで通してしまいました。先生に、「なんか恐ろしげな映画みたいになっちゃってるよ」とコメントされてしまいました・・・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »