今回の授業、シノシプスまとめに気を取られて、訳文が崩壊気味でした。勉強のために、しっかりやらなきゃ勿体ない。次回は気合いをいれるぞー
1 呼び方に困ったら
今回、「だれだれの母親」が主語になっている文章が連発。かなりくどいので、主語を省いたりしてなんとかしのいだ(省けるところは省いてリズムをよくしたいと思いつつ、これもよく忘れます。)のですが、しのぎきれない文もあり、困っていました。先生は、あとから明らかになる、この母親の名前を主語にされていました。そうか、そうやっちゃえばよかったんだ。
ちなみに、後々関係が代わるような場合は、後の関係でも違和感が出ないような呼び方にしておく方がよいとのこと。
2 数字は確認しなきゃってば
six monthsを6週間にしていました。しっかりしろー!
3 なんで「落ち着かない」のか
例えば、「私は落ち着かない気分だった」という文章があったら、 どうして落ち着かないのか、前後の文章を読んで(忘れがちですが、後ろの文にもヒントあり)きちんと考えること。いろんな可能性を考えてみること。今回の場面では見つめられて落ち着かないのか、手助けを求められて落ち着かないのかなど、いろいろ選択肢がありました。どちらかを選択したらそれに合わせて一貫性をもたせて訳すこと。
4 会社名など固有名詞
日本語にすると違和感が出てしまうような社名の場合、手を加えてやるのもあり。今回の場面では、お金持ちのおじさんの経営している会社の名前が問題だったのですが、そのまま訳すと下町の工場のような響きの社名になってしまい、お金持ちのイメージを崩してしまいそうでした。日米で文化も違いますから、こういうときは多少手を加える方が、逆に原作に忠実といえるかも。
5 短編での描写の重要性
一つのしぐさでも、意味が込められています。その人物の役割や背景を考えて丁寧に訳すこと。とくに、短編の場合、短い分、描写の一つ一つが重要になってくるとのこと。
また、日米でしぐさが持つ意味が違う場合もあるので注意。今回のnarrow-eyed 「目を細める」というと、英語では不快感や軽蔑の意味がこもってきますが、日本語では、可愛らしいものを見るときとか、どちらかと言うと、うれしいときに使われるような気がします。今回は、犯人の表情として描かれていたので、どうも違いそう。私は「眉間にしわを寄せて」という具合にずらして訳しました。実際に、訳しながら眉間にしわを寄せてみて、「うん、目も細くなってるし、ま、いっかー!」と勢いで訳してしまいましたが、これはOKだったようです。
ただ、私は、犯人の性格の悪さを表わす表現だと思ったのですが、先生は、この犯人の抱える悩みを表現していると考えられたようです。どちらが正解かはともかく、先生は両方の可能性のなかから選ばれていましたが、私は他に可能性があるとは全く考えていなかったところが問題だなーと。いろいろ思いつけるように想像力を働かさなければ。
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