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ついに出してしまいました

ついに第一回の訳文提出しました。既に提出された先輩下訳者さんのこなれた訳を見てしまうと、とてもじゃないけど出せないよーと絶望的な気分になりましたが、清水の舞台から飛び降りる覚悟で送信。にぎっていると永遠に直し続けそうでもありましたし。

はあぁー、はたしてあんなものでよかったのだろうか?いろいろ思い返しては身もだえしています。とんでもない読み違いがあったらどうしよう。ありそうだなー。見直すたびに矛盾点を発見してたし。

それにしても、日本語にしてからが、想像以上に大変でした。ほとんど、もう一度訳し直したようなもの。日本語になってからでないと見えてこない部分ってこれほどあるんですね。つぎからは、今回ほど時間をかけられそうもないので、もう少し効率的に訳すことを考えなければ……。

最初に訳出する段階でなるべく丁寧に訳し、見直しをしない作戦も立てていたのですが、やっぱり見直しなしで出すなんて恐ろしくてとてもできない気がしてきました。かといって、今回やってみたように、一気に通して粗い訳をつくって、あとからじっくり見直す作戦だと、一通りとりあえず訳しきったところで時間切れになってしまいそう。そんなものとても読めたものじゃないだろうし。うーむ。1章ずつ煮詰めていって、小出しに提出する作戦にするか。悩むところです。

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翻訳って

翻訳をしていて連想するもの。彫刻、ビクター犬、鶴の恩返しの鶴。

翻訳をしていると、一本の丸太から、仏様かなにかを彫っているような気分になってきます。最初は荒く削りだし、どんどん細かいところを彫っていく。最後は丁寧に何度も何度もやすりをかけて。円空か誰か、著名な彫刻家の言葉だったと思いますが、いつも思い出すのが、「自分が仏様を作るのではなく、最初から木の中に仏様がいらっしゃって、それを掘り出しているだけなのです」という謙虚なお言葉。翻訳するときにもそんな心掛けでいたいもの。ついつい余計なものをつけたしたりしてしまうので。

それから、ビクター犬、蓄音機に耳を傾けるあのビクターの犬です。あれは、飼い主の声が蓄音機から流れてくるのを一生懸命聴こうと耳を傾けている姿なんだそうです。けなげですよね。翻訳学校のクラスで、原文の声を聞きとろうと耳を澄ます、クラスメートさんたちの真摯な姿を見ていると、ビクター犬の姿とだぶって見えます(ゴメンなさい、けっして悪い意味では・・・・・・)。私もビクター犬になったつもりで訳していますが、何時間耳をすませても原文から何も聞こえてこない時も(たった一行だったりするのに)・・・・・・。お願いだー、何か言ってくれー。(言ってるんだろうな、たぶん。)

それから、鶴の恩返しの鶴。自分の羽をむしって機を織る。今まさにそんな気分。第一回目提出分の仕上げの段階です。全身から訳語を搾り出しています。私の羽じゃそんなにいい機にはならないかもしれませんが。でも、搾り出していて思いましたが、最後の最後には、昔、本で読んだ言葉や映画で聞いたセリフなんかがふと出てきたりするんですね。やっぱり普段から、取り入れる言葉っていうのは大事にした方がいいんだなあと痛感しました。これが終わったら、またたくさん、いいものを取り入れなきゃ。

しかし、見直すたびに致命的な間違いを見つけるのはどうして?いかに意識(疑問も)をもたずに訳してしまっているのかが分かります。もう終わった気になっていたところが、全く終わってないことに気がついて冷や汗がたらたらと……。

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前回の復習

今回から下訳をやっている作品が授業の課題になりました。残念ながら課題をやっていくことは出来ませんでしたが、なんとか授業には出てきました。かなり勉強になりました。しかし、やっぱり、こんなにしっかり隅々まで見て訳さないといけないのね~、このまんまじゃ出せないぞー。今後下訳していくためにも、とりあえず簡単に復習だけ。自分用なので、読んでいただいてる方には意味不明だと思いますが。

1 違和感は絶対にほっておかない 

いろいろ言い換えは可能なのでひっかかるところは綺麗にならしておくこと。

2 直訳して分かった気にならない。

想像してみる。gathering darkは具体的にどういう状況?そっちの方が暗いということ。

3 キャラを把握して方向性統一する 

汚いホームレスというキャラだったら、sore-covered headをどう訳す?腫れ物だらけという方向が○

4 形容の強弱 ふさわしいか?その状況に合わせて訳語を調整する。

5 省略したほうがいい場合。

例えば「ベットを出ると寝室の窓を開けた」という文。ベットがあるのはだいたい寝室。省略しないと、逆に誤解を与えかねない。

6 いいかえに注意 

  英語の文章では、よく前にでてきたことを違う表現で言い換えることがある。言い換えに気づくこと。気づいたら、前の表現と矛盾しないように訳すこと。

7 読者がわからないような言葉は説明を加えたりしたり変えたりするが、イメージが変わってしまう場合は変えないこと。クラック→コカイン

8 力を込めて開けるのはなぜ?きちんと理由を考える。ぼろっちい家だから→「立て付けのわるい」窓というように補充するのも手。

9 キャラに合わせて、必要あれば(垢抜けない人の場合など)カタカナ言葉を避ける。

10 Fワーズ の処理 

なんとなく、自分でも実践していたが、いちいちfuckなどを「くそ」と訳さないこと。全体的に汚い言葉にすればOK

11 呼び方の変化 英語の場合、会話文で相手の呼び方がころころ変わったりする。普通は統一だが、ボブ ボビーのように分かりやすい場合はOK

12 舞台効果を考える。

原文の語順に意味がある場合(効果を狙っているような時)は変えない。

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ああ、緊張する~

第一回目の訳文提出の日が刻々と近づいています。土日のように、たっぷり翻訳の作業が出来る日はまだいいのですが、職場にいて、手をつけられない間などに、間に合わないんじゃないかとか、あんまりひどすぎて先生にあきれられるんじゃないかとか、いろいろな思いが頭を渦巻いてしまって、なんだか気持ち悪いくらいに緊張してしまいました。ああ、翻訳っていうのは(今やってるのは下訳だけど)、こういうストレスにもさらされるものなのですね。うまく、解消出来るようにならないと、つらいかもしれない。職場でやたらとため息をついてしまう、今日この頃です。

あと、今までこれだけ集中してやることがなかったので気づきませんでしたが、意外に、目が疲れるものですね。とくにコンタクトがやたらと乾きます。原書見て、辞書見てパソコン見てというかんじで、眼球運動が激しいせいかもしれません。めがねだとそれほど辛くはならないのだけれど。

それから肩も。気持ち悪くなるくらい凝りますね。緊張していて、気が付くといつも張っているせいかもしれません。

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