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集中グッズ

いくら翻訳が好きだとはいえ、ときにはどうしても乗らない時もあります(ときにはじゃない?)。とはいえ、翻訳家の先生にご迷惑をかけてしまうので、やらないわけにもいきません。集中するために、いろいろ試しています。よかったものをいくつか。

1 耳栓

 今のおうちは静かなんですが(引っ越す前に天井と壁が薄くて、愛用してました)、これをするとなぜか集中できるのでやっています。ただ寝不足の時には寝てしまう危険もあり。

2 音楽

 エンジンをかけるのにいい感じ。特に、ジャズがいいようです(歌が入っていないもの)。とりあえず、乗らない時には、聴きながら訳し始めてしまいます。乗ってきたら、音楽をとめて耳栓をします。

3 スリムタイマー http://www.slimtimer.com/

ウェブ上にある時間管理用のソフトです。 翻訳の作業時間を計るために最近使い始めました。便利です。タイマーをかけると気持ちも引き締まって、集中できるようです。でも、時々入れ忘れたり、止め忘れたりしちゃうんですよね。

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ぷち修羅場

何とか、ぷち修羅場脱出。先生のペースが急にあがり、ひーひーいいながらも、無事(?)第二回の提出を終えました。でも、気を抜いてはいられません。本格的な修羅場はここから。このままのペースが続くようなら、間違いなく時間が足りなくなります。怖いもの知らずだった第一回提出のときと比べ、違和感をなくそうと、何度も見直す分、時間もかかるようになっています。でも、次回はそんなにかけていられない・・・。とりあえず、始めに訳す段階から、もう提出できるくらいの気分で、腰をすえて訳そう。それから、訳しはじめるまえに、設計図をかいておこうと思います。まず大まかな流れを日本語で要約しておくのです。そうすれば、見直しのたびに矛盾を見つけるようなことが少しはなくなるかも。方向性が見えていれば、訳語の選択に悩む時間も短縮されるかもしれません。

先生があれだけリズムのいい訳文がつくれるのも、流れが見えていればこそ。自分の訳とは決定的に違う点です。少しでも近づきたい。

それにしても、流れを読み間違えるとかなりへこみます。本好きを自認していたプライドががたがたに・・・・。いったい何を読んでいたのやら。はあ(ため息)。

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焦点をずらす

インテリヤクザのしゃべり方問題は、先生も悩まれたご様子で、少し乱暴な口調に修正されたものが送られてきました。乱暴といっても私の訳ほど乱暴な口調ではありませんでしたが。

 それにしても、進まない~。先生だったら絶対にこんな訳語で妥協しないと思うと……。一行ごとにうんうんうなってます。でもあんまり近くに寄って見ていると、最終見直しの意味はありません。最初に訳出する際と二回目の見直の際には、虫眼鏡でひとつひとつ確認するように訳していましたが、最終見直しではぐっと離れて俯瞰しなければ。一つ一つ細分化していくのではなく、一旦抽象化して捉えなおすつもりで訳文をみています。

1 大きな流れをみて

直訳のままだと流れと矛盾する時は工夫すること。大きく意味を捉えなおして原文と同じ意味をもった、違う表現の訳文をつくるくらいの大胆さが必要。(でも、下訳の段階でやっちゃっていいのかしら?という疑問はありますが) 

2 固有名詞の扱い

 商品名など日本では馴染みがない固有名詞でも、きちんと残して訳す方が雰囲気がでるので、説明を加えるやり方にする。

3 必要な言葉は補う

 補うのは勇気が必要だけど思い切ってやらないと意味が通らないときがある。

4 あっさりと 

 原文に引きずられて過剰な訳にならないように。

5 馬鹿丁寧にやくさない

  そのきつい夜のお仕事で

  Fワーズと同様単なる強調は馬鹿丁寧に訳さない。

6 勝手に色をつけない。

  直訳 眠そうな目で見た→倦んだ目(私訳)で見た→目を細めた(先生訳)

  別に、倦んだ目で見るようなシーンではありませんでした。

7 会話でも繰り返さない

  繰り返し同じ言葉を使わないよう注意するようになっていましたが、繰り返しは会話の中にも出てきます。要注意。省けるものがあるはず。

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遅々として―フィードバックの反省

先生の訳をフィードバックされてから、推敲の手がますます進まなくなっています。先生の訳を次回の提出に生かしたいと思うとなかなか……。とりあえず、反省を続けながら少しずつでも先に進まなきゃ。

1 キャラクターの把握

 ある悪党キャラの口調を、悪党っぽく、汚い言葉で訳したのですが、先生はすべて丁寧な口調に変えられていました。よくよく考えれば、この悪党、大学出のインテリ。キャラの把握が甘かったなー。とすれば、もしかして、次回提出に出てくる別の悪党キャラも口調を変えたほうがいいのかしら?やっぱり大学出なのよね。でも、平気で人を殺すような、そうとう凶悪なやつなので、ちょっと悩むところ。殺そうとするシーンも出てくるし。とりあえず、先生の出方を見よう。(でも、翻訳家だったら、自分の責任で決めないといけないのよね。)

2 辞書に縛られない!!

 辞書に縛られない自由な発想をできるようにならなければ。不自然だとどこかで感じながらも、辞書にないからこれでいいよね、的な妥協をたくさんしていました。

(《自分用メモ》 とりつかれてー思案顔、気さくさー余裕 )

3 抽象的な概念は具体的に

気をつけてはいるのですが、なかなかこれが。devil(悪魔)という言葉も考えてみれば抽象的な言葉だったんだなー。直訳はさすがに避けましたが、無難な「ならず者」程度ですませてしまった。その場ではもっとつっこんだ表現の方がわかりやすかった。

4 くどくならないように

 わたしの場合、表現が大仰になりがちなんですね。あっさりめに直されていることが多いなあ。原文の表現の度合いを読みきれていないのかもしれません。

5  この本にあった文体

 堅くなりがち。この作品には平易な文章がふさわしい。思いついても使わない。

6  受験英語表現をわすれろー!

 so ~that~ のような英語構文って結構訳を丸暗記したんですよね。昔。それが染み付いていて、さすがにそのままは使わないけれど、亡霊のようにうっすらみえる訳になってたりする。わすれろー!わすれるんだ!

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お当番の反省

お当番無事(?)終わりました。焦る気持ちはありましたが、先生の直接指導を受けられる貴重なチャンス!絶対ためになると思ったので、手を抜かずにやっていきました。細かなところの処理は、多少工夫をすることができるようになりましたが、しかし、肝心な文の流れをまた無視してしまいました。いったいどうしたら気づけるのか?

1 ワンセンテンスに何度も同じ言葉をくり返さない

  基本中の基本!下訳のほうでも反省したばかりなのに。さっそくやってしまってるし~。

2 二つの主情報がある場合、どちらをより強調するか?リズムが崩れないように。

  その段落の主情報は同じ日々の繰り返しであるということ。それと同時にビンボーであることも描いてはいる。だが、ビンボーに力を入れすぎるとリズムが崩れて、「同じ日々の繰り返し」の方にスポットが当たらなくなる。

 気づくことが出来ていただけ、進歩したとは思うが、上手く処理できたとまではいえない。反省!

3 適切な訳語か 

・ 50代半ばの男性が使う言葉としてはハッピーアワーはオシャレすぎないか?

・ また、「杯を重ねる」という表現は日本酒っぽくてウィスキーには合わない。使いたいという欲が出ても、ぐっと抑えること。

4 引きで見る。

 ある一文を「ふたりで思いっきり飲むのだ」と訳したはいいが、そのあとに「飲まないつもりがどんどん深酒に」という意味の文が続いていた。とすれば、最初は「思いっきり飲む」つもりなどなかったはず。よーく、考えて!!

5 流れをきちんと追うこと

 「おじさんふたりが、夕方の早い時間から酒を飲んで盛りあがるが、夜が近づくにつれてよいが醒め、気分が沈んでいく」というシーン。直後に「夜の訪れはふたりの中年男の気を滅入らせる」という、まったく同じような意味の文章が続き、なぜ、言い換えたのか不思議に思いつつも、深く考えずに放置してしまいました。前の文章の主情報は「気が滅入る」でよかったのですが、次の文章の主情報は「気が滅入る」ではありませんでした。「普通だったら夜が来れば盛り上がるのに」という事がいいたかった文章。全く意味もなく同じ意味の文章が続くはずもありません。ここは「夜の訪れはふたりの中年男にとって取り立てて面白いものでもなく」といった訳をあてるべきところでした。

6 主語が変わったらセンテンスを変えること

 先生からご注意を頂きました。結構違和感を感じずにやってしまっていたかも。 

7 会話の流れ

 会話の流れを読み取れないことが多い。その会話がでてくるのにはそれなりの意味がある。ちゃんと読み取ること。その前後だけで判断しない。会話が始まる前にもヒントはある。

8 あえて訳出しないという手

 どうしても訳出すると不自然になってしまう単語がありますが、そこで無理に訳さないでも、べつの場所でニュアンスを伝えてやると言う方法もあります。

9 スポットの当て方

「ふたりで安酒を飲むのだ。Aはビールを飲む、Bはウィスキーを飲む。」という文章があったとして、ビールとウィスキーを後ろに持ってくることでスポットがあたる。 

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ダブルパンチ-フィードバック反省

お当番も衝撃でしたが、さらなる衝撃は先生からのフィードバック。自分が下訳した部分が、みちがえるようになって帰ってきました。しばらくの間、大げさではなく、足がすくんでしまい、読むことができませんでした。一週間程してようやく正視できるようになり、手をつけ始めました。

とりあえず、いくつか反省点を書いておきます(自分用の備忘録です。意味不明かとはおもいますが)

1 具体化する→ 抽象的な言葉の具体化 「そんな こんな」の具体化

2 あきらめない→舌足らずになっているところ 最後まであきらめない

3 くりかえさない→原文にあっても不必要にくり返さない

4 砕く→堅い言葉は柔らかく (論文じゃないんだから)

5 across やaroudようなものは馬鹿丁寧に訳さない

6 訳語の選択→その場に”一番”あうものを。だいたいこれで通じるだろうじゃだめ。

7 主情報を読み取ってスポットが当たるように訳す

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足りないもの

下訳作業中、自分のいろんな弱点が見えてきました。終わった後に重点的に鍛えていこうと思います。

1 感情表現の幅が少ない

大学のサークル時代(童話創作系サークルでした)、感情表現を、「悲しい」「うれしい」などの、そのものずばりの言葉を使わずに表現した方が文に深みがでるよね、などとよく話していましたが、これが結構難しいのです。とくに原文のある翻訳の場合、喜怒哀楽の表現方法が、ワンパターンに陥りがち。引き出しを増やしていかなければ。今度から小説を読んだときに、少しずつ集めていこう。

2 会話文のストックが…

 船長と船員の会話(戦争中らしい)が出てきたのですが、どんな喋り方をするのか見当もつかない。困った挙句(まだ困ってますが)、スティーブンソンの「宝島」まで買って拾い読みしてしまいました。(前回提出した部分にあった、窃盗団の会話も困りました・・・・・・)いろんなパターンの会話を頭に入れておいたほうがいいんだなーと痛感。読む本や、見る映画はつい偏りがちですが、普段からバランスよく、広範囲に興味を広げておいた方がよさそうです。

 

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そんな殺生な~

 先生がお忙しくなったようで、こちらは逆に時間的に余裕ができ、ここのところちょっとダレ気味でした。

 しかし、そんなわたしにカツを入れるかのようなお知らせが!

 なんと、次回お当番!だそうです。ああ、そんな殺生な~。これは、先生の下さった試練なのでしょうか。はぁぁ。むちゃくちゃ勉強になるので、やった方がいいのはよーく分かっているのですが。この土日は忙しくなりそうです。

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