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下訳した本が発売になりました

下訳期間中、ひきこもっていた反動のように、今月は外に出っ放しでした。会いたかった人たちに、まとめて会ったという感じです。友人のガラスの個展を見に行ったり(とても素敵な作品たちでした。かわいらしいお皿をひとつ譲っていただきました。)、一緒に服を買ったり(友達に見てもらえると、独りよがりにならない、自分にあったものが選べますね)、ランチを楽しみながら思う存分おしゃべりしたり(気の会う友人だと、ほんとにいくらでもしゃべれるものですね。6時間以上しゃべっていたのにまだまだしゃべりたりないくらいでした)、夜景の綺麗なお店で飲んだり、結婚式に出たり、伊豆に旅行に行ったりと大忙しでした。おかげでブログもすっかり夏休みモード。

そうこうしているうちに、下訳した本が発売になっていました。8月24日に出たハヤカワ文庫の「**の雨」《タイトル、伏字にさせていただきます。最初は書いていたのですが、グーグルやヤフーで検索したら自分のブログがヒットしてしまうことに気づき、恥ずかしくなってしまいました。先生やクラスの人に見つかるのも恥ずかしい・・・》という本です。感慨深いものですね。行く先々の本屋さんで、平積みになっている姿を見てはにやけています。(私の名前はどこにも出てこないんですが)手前味噌のようですが、なかなかしゃれた表紙の本です。帯が異様に幅広いので半分以上隠れてしまっていますが。

しかし、にやけてばかりいないで、通しで読んで、復習しないとなー。下訳中は自分の担当部分しか、じっくり読んでいなかったし。8月ももう終わり。そろそろ夏休み気分は終わりにして、翻訳の勉強に励まないと。次の授業からは新しい課題が始まります。しかも、お当番。よーし、気合入れていくぞー。

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質問力 斎藤孝著

色々聞きたいことがあるのに、いざとなると質問が出て来ない、そんなことが多くて(授業でもそうなんです。人が質問しているのを聞いて、「そうそう、それが聞きたかったの」なんてことが多い)気になっていました。そんなときにこの本が目に入ってつい購入。思っていた内容とはちょっと違いましたが、実際のインタビュー集をもとに、斎藤氏がインタビュアーの質問力を分析していくという、ちょっとほかにはないタイプの本で、興味深かったです。思わずメモを取りながら読んでしまいました。インタビュアーたちの質問力もすごいけど、一見何気なく見える会話から、これだけのことを読み取る斎藤氏もすごい。

以下は私の取ったメモの一部です。

第三章
沿う技
1うなずく
 おうむ返し
 繰り返し 相手の言葉を組み込んで話す 共感 同調
 相手との共通点を意識しながら対話

2言い換える→消化していることを相手に示す
 引っ張ってくる→A相手の話の中から(20から30分前)キーワードを見つけて今の文脈に持ち出す。
B外部からのテキスト

[あまり知らない人との対話]
・繰り返し 相手の言葉を組み込んで話す 共感同調
・相手との共通点を意識しながら対話→沿う質問で好きなものを探る
[知ってる人との対話]
・相手の苦労したところ(力をいれているところ)をしっかり認める
・その人の経験を引きずり出す 主観的な経験を一般論とつないで質問(すばらしい審美眼ですがそれは映画でも大事ですね)
・相手の話にポイントをたくさんみつける
・別のこれと似てますか?っていう質問(こう理解したというメッセージ)

(高度な技)
・相手の言葉を比喩的に言い換えて自分と相手の話を絡める。
・強引に距離を縮める。つっこみ
・相手が変化したポイントの話を聞く
・昔言っていたあの話はどうなった?(昔のたった一言も忘れてませんよというアピール)
 

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お盆前って忙しい

先週は忙しい一週間でした。お盆休みに入る前って、顧問会社の人たちが駆け込みで仕事をこなそうとするので、事務所のほうも意外と忙しいんですよね。しかし、こちらも夏休みシーズンなので、事務員が半分しかいません。もともと4人しかいないのに2人がお休み。残る2人のうち1人は経理なので、事務仕事をするのは実質わたし一人。大わらわでした。そんな時に限って、プリンターは故障するし、パソコンは不具合を起こすし、お客さんはお茶をこぼすし・・・。うちに帰って家事をこなした後は、とても翻訳の勉強する気力もなく・・・。なんとか本だけは朝晩暇を見つけて読んでいましたが。こんな状態が毎日続いたら、翻訳どころじゃないよなー。早くみんな帰ってきて~。何故か全身筋肉痛。事務仕事って意外に力仕事なのね。昨日は一日爆睡していました。今日はひたすらハリーポッター最終巻を読んでいました。うーむ、のっけからハードな展開。今回はいったい何人死ぬんだ?

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これは便利 ザウルスSL-C3000とスキャンスナップのあわせ技

実は、二十代のころからザウルスユーザーだったりするんですが、SL-C3000(3台目のザウルスです)は使えば使うほど便利。下訳中もだいぶ活用していました。キーボード装備で、ワードやテキストが使えて、手持ちの辞書もいろいろ入れることが出来る(EPWING形式のみですが)ので、移動中でも翻訳できてしまうんですよね(おちつかないけど)。今回、下訳料をあてこんで、ちょっと高いけど、スキャンスナップというスキャナーを購入しました。これがまた便利なんです。下訳を受ける前に買っておけば良かったと後悔しました。原書をスキャナーで読ませると、あっというまにOCRソフトに渡されて、テキスト化出来てしまうんです。テキスト化できると何かと使えます。作ろうと思えば対訳集も作れますし、(文芸翻訳でどの程度意味があるかは疑問もあるんですが、一応作り始めてはいます)、辞書引きも楽。ザウルスとの合わせ技で、さらに便利な使い方が出来ます。原書のテキストをザウルスで開くと、スタイラスで英単語をなぞって辞書アイコンを押すだけで、辞書引きができるんです。おかげで、通勤ライフがグレードアップしました。ランダムハウスを入れられたらもっと便利なんだろうけどなー。マニュアルを見ながらいくらやってみても、EPWING形式に変換できず、断念しました。

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