前回の反省です。最近、課題が前より少し長めなので(といっても短いですが)、後半が特に甘くなっているかも。気をつけなければー。
・長くてもきれいにまとめられる
一文が長いとすぐに切りたくなるのですが、長くても綺麗にまとめればおかしくない。。一文のほうがすっきりするとか、すわりがいいとか、そのほうがふさわしい場所では(最初の欲求に従って。感じてたはず)頑張ってみる。短い表現(四字熟語とか)を選んで使うなどする。
・カメラワーク
映画の冒頭部分などでよくあるが、遠景から入って主人公にぐぐっと寄っていって、次に主人公の目線で周りを見渡し、語り始めるようなシーン。
なるべくその流れに沿いたい。できれば思考が後戻りしてしまうような描写にならないように。意識にあった。ここはセンターについて語っているところ。それがある街の話に戻っちゃだめだと思ったので、センター中心になるよう語順を調節してスポットをあてたつもりだったが上手く行っているか微妙。先生は街そのものをカットしてぶれないようにされているようだ。
・背景を溶け込ませる
「外は雨が降っている。」「わたしは~した。」このふたつ、つなぎたい。原文もつながってるし、流れから言っても、ずっと主人公の思考を辿っていたところなので、外の雨(背景)が浮いてしまう。わたしは主人公の体験として訳して、なじませようとしました。その考え方はOKでしたが、もう一歩。視覚ではなく聴覚に変えるくらいの柔軟さは欲しいところ。
・余計なおせわ
うがい薬を取り出してうがいをしたという表現があったのですが、口の中の液体を出したシーンがありませんでした。あれ?っと思ってしまったので、語順を変えて違和感を軽減したつもりだったのですが。
こういうのはお節介。ナシです。
・弁護士が乗るのは?
日米で印象が違いすぎる言葉は要注意。カタカナ言葉はとくに。
原文はトラックとなっていましたが、日本語でトラックといえば、やっぱりトラック野郎?(古すぎ?) 弁護士が乗る感じではどうしてもない。
ちゃんと、浮かないように直しましょう。こういうのは配慮。(意識していたが、やっちゃっていいものか悩んでやめたところでした。こういう配慮はアリ。というか、配慮すべきところ。)
・時間が止まるところと動き出すところ。
気をぬくと、現在形にするのを忘れる傾向アリ。注意。
・固有名詞は生かす
日本じゃ、ぴんとこない固有名詞を、どうせわからないからと思ってカットしてしまいました。わりとよくやっちゃう気がする。固有名詞は小説の細部を彩る意味でも、結構大事なので安易にカットしない方が良いとのこと。そういえば、聞いたことのない料理でも、響きからどんな味なのか想像を巡らしたりして楽しんでいるきがする。最近、海外ドラマの吹き替えと英語字幕を見くらべていたら、固有名詞をずばっとカットしていたりしていたので、ついひっぱられてしまいました。あれは、コメディ。あのままだと笑えないのでカットになっていたところ。よく状況を見極めて。必要のない時にはやらない。今回はその必要がない。
・ずらしてみる。
どうしても適当な訳がみつからない場合は、たとえばそれが名詞なら、無理に同じ名詞にしなくてもいい。その名詞が表すものの役割に注目して、「~しにいく」とする手もあり。その手があるのは意識していましたが、やっていいものか悩んでしまった。おかしな訳をつけるよりはずっといい。これはアリ。
・人物描写を訳すとき
その人物登場している間にとった行動にあうような訳をする。矛盾しないように。これは一応クリアしたかな。
・辞書にあっても浮いてしまう言葉
ちゃんと浮かないように考える。これも何度も反省してる気が。専門的過ぎたり、特殊だったりして、読むと引っかかってしまうような訳語は避ける。あまり辞書に縛られないこと。今回も、ひっかかるという意識はあった。どうにかしたいと思いつつ、もう一歩が踏み出せないことが多い。(もしくは無意識に投げちゃっているか。)
・好みでカットしない
入歯。今はもう70を越えるが、非常に勇敢な男のひとが出てきました。結構好きなキャラだったので、年はとっても入れ歯であってほしくなかった。ついつい、描写から「入れ」をカット…。私情をはさんじゃいけません。もちろん、これはナシ。
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