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一気読み

お風呂読書、通勤読書、机読書(お手洗い読書も?)で、併走中だった四冊のうち、トマス・クックの夜の記憶がいちぬけ。やっぱりおもしろい本から抜けていきますね。「夜の記憶」は面白いと言うより、とにかくおもかった。極限状態におかれた人間が人間らしくいられるかという、かなり深刻なテーマ。トマス・クックの作品は重厚で品格が漂いますね。こちらの訳も読みやすかったけれど、個人的には鴻巣さんの訳の方が好き。読んでいて語彙の豊富さにうっとりしてしまう(というか羨望で身もだえ?)。救いのない話でしたが、一応、最後は希望の光が見えたということなのかなあ?
で、あいた枠に新たな馬?を投入。こいつが、とんでもないやつで、びりっけつからいっきにトップに躍り出て、ぶっちぎりでゴール。久しぶりに一気読みの快感を味わいました。セバスチャン・フィツェックの「治療島」です。サイコスリラーもの、好きだからなー。それにしても処女作とは信じがたい。どんどん心の迷宮に引きずり込まれていく、何が現実で、何が嘘なのか、何を信じればいいのか、不安を掻き立てられ、ページを繰らずにはいられない。映画化もするようですね。このゾクゾク感とスピード感をどう出すのか、監督の腕の見せ所ですね。

ここのところ、立て続けに翻訳ものを読んでいて、あらためて思うに、われらがお師様の訳はやっぱりうまい。翻訳ものだということを忘れてしまう。(いま、先生の法廷物の訳書も読み始めています。わたしのようなへたっぴが言うのはかえって失礼なくらいなんですが)
先生の写真とコメントだけでゼミを選んでしまった不心得ものなのに、ずいぶんついていたものです。

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