海外ドラマでお勉強
ネイティブの感覚をつかみ、ナチュラルな会話の訳をするために、少し前から海外ドラマを観ています。有名どころをいくつか試して、いまは「フレンズ」に落ち着いています。選んだ理由は、言葉が難しすぎないことと、なんでもない日常生活が舞台であること、観ていて、とても楽しいこと。落ち込んでいるときでもこれを観ると笑って元気になれます。繰り返し見るつもりなので、あんまり陰気なものはちょっと・・・。ストーリー性がやたらあるものもあきてしまうので、こういうシットコムはうってつけです。
今のところ、英語字幕を表示させて、吹き替え翻訳を聞きながら、速対訳?していますが、ひととおり終わったら、英語でも聞いてみようと思っています。
観ていて、文化を知るには、ドラマってかなり有効なんだなということを実感中です。アメリカ人にとっての感謝祭の意味や、クリスマスやニューイヤーの雰囲気など、かなり勉強になります。知らなかったんですが、彼らにとって、ニューイヤーって、日本人にとってのクリスマス的な存在なんですね。日本人の場合、クリスマスには恋人がいないと、っていう圧力みたいなものがありますが、それがニューイヤーのようです。むしろ、クリスマスは家族と過ごすってかんじで描かれていました。新年のカウントダウンをしながらキスをしたりするようです。フレンズの面々も、新年のキスの相手を探して大騒ぎしていました。少し前のドラマなので、また最近の事情は変わっているのかもしれませんが。
翻訳もとても面白いです。毎回いろいろな発見があります。吹き替えだからか、かなり大胆な訳も多くて、とても新鮮。耳で聴いて笑うためには、文芸翻訳とはまた違う、いろんな工夫が必要なんだろうなあと感じました。たとえば、主人公のひとりが、テレビの対談できわどいトークをした、ロマンス作家の母親にたいして"I think you need to come out of your shell"と言うところ。直訳だと「自分の殻を破れ」といったところでしょうか、もっと大胆でも良かったのに、という皮肉になっています。英語ではよく、こういう、事実とは真逆のことを言って皮肉る表現が良く出てきますが、日本人には通じにくいし、セリフでぱっと聞いただけだとますます分かりづらい。吹き替えでは「もっとちょっとおさえてくれ」になっていました。細かく見ていると勉強になります。でも、あんまり積極的に取り入れすぎて、ますます、じゃじゃ馬な訳になってしまわないように気をつけなければ。
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