« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

今年の目標 身体編

1月末に今年の目標を掲げるのも、間が抜けていますが、今年は少し体力をつけたいと思っています。翻訳するにも結構体力が必要なんだいうことを、去年は痛感しました。とくに、日中仕事で忙しかったりすると、夜には疲れて意識が遠のいてしまうこともしばしば。疲れにくい体を作るために少し運動しようと思います。お正月で太っちゃったし、微妙なお年頃でもあるので、体型キープのためにも(重力に逆らうためにも)是非やるべきかと!

でも、昔から典型的なインドア派で、運動が苦手なんですよね。ビリーは楽しめたので、またDVDを引っぱり出してきてやろうかと思ったのですが、なぜだか読みこめなくなっていました。(パソコンでは読めるんだけど、ちっちゃい画面ではかなりやりづらい・・・)それに、あれをやっていると家人が嫌がるので(跳んだりはねたりしている間抜けな姿をみるのが嫌らしい)、いないところでやらないといけないし、そうするとなかなか時間がとれなくて。

それで、ついつい、買ってしまいました。ステッパー。これなら、本を読んだりしながら運動できるんじゃないかと思って。長く続けるつもりなので、値は張るけど、丈夫で長持ちしそうな通販生活のものを選びました。職場で「買っちゃった」と騒いでいたら、弁護士さんに、「○○さんを見ていたら、毎日10分聴くだけで体重が落ちるとか、そういうCDでも作って売り出せばボロ儲けできそうな気がしてきたよ」と言われました。失礼なo(`ω´*)o!! くそー、こうなったら意地でも続けるぞー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前回の反省

今週も、ガマの油タイムがやってきました。自分の(訳の)醜さに脂汗がたらたら。もう、やんなっちゃうなー。そういえば、このあいだの飲み会で、新人生徒さんからブログを見てると言われてしまいました。ああ、恥ずかしい。恥ずかしいなら書かなきゃいいんだけど。見てる~?○尾さーん!みっともない失敗ばかりしていますが、人の振り見てなんとやら、お役に立てれば幸いですわ。おほほほほほほ(゚▽゚*)(開き直り)

1 主人公ではない登場人物のエピソード
 主人公ではない登場人物なので、主語のたてかたに注意が必要とのこと。その意識はかなりあり、先生のほかの訳書と読み比べたりして、あれこれ迷ったけど、文の印象がだいぶ主観的な感じだったので主観寄りで訳してみました。
冒頭一文目は、原文通りの流れで訳すと主語がなくなってしまうと気づき、主語を立てて訳し直したのにも関わらず、見直しの時に、主語をとって元に戻してしまいました。そっちのほうが語感がいいような気がして・・・ああ、そうか、今読みなおしていてわかったけど、そっちのほうが合うと思ったのは、私が全体を通して主観寄りの訳をしたからなのね。だから、主語をとったほうがしっくりいったのか。少なくともちぐはぐなことはしないですんだようだけど・・・それ以前にまず読者のことを考えなければ。初登場の人物なのだから、唐突にならないよう、きちんと紹介し、名前も覚えてもらえるようにすべきだった。

主人公以外のキャラなので、客観寄りにすべきだという意識は十分にあったのに、こんなにぐらぐら迷ってしまったのは、それでもここはこうやるべきだという理由付けが自分でできていないから。今回しっかり教えていただいたので、もう迷わないぞ。

2 ひとをあてにしない
文の解釈をネイティブに聞いてもしょうがない。全部読んでいるわけではないわけだし。何より大事なのはやはり、文の流れ。自分の感覚を信じること。

3 捨てることも大事

正反対のことをいって皮肉るジョーク。うまくジョークとして訳せなかった。(しかも、ネイティブの言葉に引きずられて鷲を生かそうとしたものだから、ますます苦しい感じに・・・)中途半端。笑いをとるか、自然さをとるか。両方が無理ならどっちかを捨てるべきだった。中途半端が一番だめ。

4 西も東もわからない
どうもwestとeastを取り違えてしまうくせがあるらしい・・・はずかしすぎ。うっかりミスは撲滅しなければー!下訳の復習をしていても、ぼろぼろやっていて(baboon「風船」と balloon「ヒヒ」を間違えたり・・・・・・)、いかに自分が普段から集中力に欠けているか思い知らされました。 

今回もいろいろやっちまいましたが、主観寄りに訳してしまったとはいえ、主観寄りの訳としてはナントカ形になっていたのではないかと。主観寄り、客観寄りの訳し分けは少しずつ出来るようになってきた気がします。あとは、場合に応じて使いこなすだけ・・・のはずなんだけど、それがなかなかできない。あと、プロット表を作ってみた成果か、人物描写の方向性は間違わなかったようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今年初授業

おとといは初授業、初飲み会でした。しょっぱなから、激しく反省(酒のほうではない)。そうかー、やっぱり翻訳小説に大の字とかってまずいのね。いや、そんな気はしたけど。やってはいけないリストに書くことがまた増えました。今回は、よく分からなかったところをネイティブに質問をしてみたんですが、二人にメールで聞いてみたところ、答えが違っていて、だいぶ悩んでしまった。ネイティブといえど、文章の受け取り方はひとそれぞれなのね。ひとりの人が、鷹には気高いイメージがあるみたいなことをいうので、影響されてしまいました。結局自分が最初に読んで素直に感じたのが正しかったみたい。外をあてにするのではなく、内からの声に耳を傾けなければ。

今回は、先生から、ゼミの先輩生徒さんが出した訳書の紹介がありました。今、話題のディカプリオ主演映画の原作本。すごいなー。めちゃめちゃメジャーではないですか。ちゃくちゃくと翻訳家としての道を歩んでおられるのね。まぶしい 本当に上手かったものなー。○木さん。もっと、いろいろ盗ませていただけばよかったわー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

細部に宿るテーマ

このところ、作家側の目線を探ろうと、小説指南本などを立て続けに読んでいますが、その中の一冊「キャラクター小説の作り方」に、「世界観の細部に神は宿る」という章がたてられていて、それがとても興味深かった。作者の大塚英志さんは、その章で、映画「木更津キャッツアイ」を読み解いて見せてくれます。

登場人物は、木更津の、とある高校の元野球部員。卒業して、家業を手伝うものもあれば、大学生になったものもいますが、集まって草野球をしながら、「木更津キャッツアイ」と名乗る泥棒ユニットを結成します。主人公をはじめ、登場人物たちは何らかの形で大人になることを拒んでいます。木更津を出ようとしない主人公。引退しないストリッパー。友達と付き合うように子供と接する父親などなど。こまごました設定が積み上げられ、木更津を「大人になることを先送りしていい場所」「閉じられた世界」として描いていきます。

小道具にすぎないようなものさえ、そうした雰囲気を描き出すために使われています。登場人物たちに読ませる漫画は、「ドカベン」などといった「終わりが先送りされている」ストーリーのものが選択されています。

しかし、木更津が永遠に閉じられたピーターパンの世界でいることはできないわけで、ある事件をきっかけに、その世界は急転していくのですが、そのときにはさりげなく、「タッチ」という、主人公の一人が死んでしまう漫画が小道具として登場し、世界にはいずれ終わりが来るという現実を暗示します。

詳しいところは読んでいただいたほうが面白いと思いますので省きますが、大塚英志さんの解釈はざっと、こういったところでした。

翻訳の授業でも、細部を大事にするようにということは、先生が繰り返しおっしゃっていることですが、本当に、作者がこれだけ細部に思いをこめているのだとしたら、作者のこだわりを見逃したり、無視したりすることは作品を台無しにすることなんだなーと、あらためて、翻訳の責任の重さを感じてしまいました。うっかり、じゃすまされない。作者になりきって、ほぼ同様の気配りができないといけませんね。やっぱり生半可な思いではプロにはなれないってことだなー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

分解してみた。

「キャラクター小説に作り方」に載っていたやり方を参考にして、今読んでいた短編「ぽっぽや」を場面に分けて分解してみました。本の中では情報カードを使っていましたが、一目で見渡すことができない欠点もあるとして、ノートを使うよう勧めている作家もいました。わたしは、手書きの字を書くのが苦手なので、一覧性が高く、加工もしやすい、エクセルでやってみました。たしかに、こうしてみると作家が張った伏線とか、小道具の使われ方などがわかりやすい。どういう狙いでそのエピソードを出してきたのかも、よく分かります。

シノプシス作るときに、こんなやりかたを知っていればよかったなあ。翻訳にも活用できそう。少しアレンジして、早速、授業の課題も分解してみました。うん、ちょっとよさそうなかんじ。

「ベストセラー小説の書き方」もよいです。アメリカのベストセラー作家の小説作法本で、アイディアのみつけかた、ストーリーの組み立て方、導入部への入り方、などなど、著者自身の作品を例に出して、説明されています。作者自身が、どういう狙いで、こういう表現にしたのか、アクションシーンはどう描くか、リズムのいい文章とはなにかなど、事細かに書いてくれているので、作者の気持ちを知るにはいい本だと思います。翻訳を勉強する上で、読んでいて損はないと思いました。勢いづいて「ミステリーの書き方」という本も買ってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今年の目標  翻訳編

新年なので今年の目標など。(ポメラには新年そうそうに書いていたのですが、まとめるのが面倒で、今頃のアップになってしまいました。)

まず、翻訳では

スピードアップと、ブレのない翻訳をめざしていきたい。具体的には、

・たとえ数行でもいいのでとにかく毎日訳す。そしてプロの訳と比べて訳し直す。

・シーンごとの対策をする。(アクション、人物描写、回想から現実に移行するところ、主観から客観に移動するところなど。)

・作業過程に沿った対策をする。

まず最初に何に気をつけるべきか、推敲の最終段階では何に気をつけるべきか。今まで作ってきたチェック項目を初期段階、後期段階に振り分けてみる。

・やりづらかったときを記録してみる。

パターンがいくつかある気がする。分析し、対策をまとめる。

・英語圏の文化になじむ。

ひきつづきドラマで勉強。雑誌も有効そうなので、読んでいく。「リーダーズダイジェスト」が読みやすく、雰囲気をつかむのによさそうだった。「ニューヨーカー」は、ハイソで文章も凝っていて少し敷居が高いかな?

・大きな視点でストーリー全体をつかむ

 細かいテクニックにばかり意識がいきがちで、最近はかなり近視的になっている。作者の視点で全体を見通す力は絶対に必要。というわけで、小説作法系の本を読んでみようと思います。早速読み始めているのが、ディーン・R・クーンツの「ベストセラー小説の書き方」(現在のお手洗い本)と、大塚英志の「キャラクター小説の書き方」。後者のほうは興味深くて今日一日で200ページくらい読んでしまいました。ユニークだったのは、場面ごとにカードを作り、時、場所、登場人物、プロット、伏線、読者に伝えるべき情報を書き込み、そのカードを時系列に並べて作品を作っていくといく方法。まず、そのまえに練習として、プロの小説を、同じように場面ごとにカードにして分解していくと、どんな風に作品を組み立てていくのか実感できていいとのことでしたが、これは、翻訳にもかなり役に立ちそうな方法だと思います。試す価値ありだな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

やっと帰宅 年末年始の読書

毎年恒例、実家めぐりからようやく帰宅。向こうの実家では寝正月に飲み正月、自分の実家では姪っ子のおもりに明け暮れました。姪っ子はもうすぐ三歳なのですが、ほんとうによくしゃべり、よく歌い、よく踊ります。パワー全開。「雪やこんこん」を振りつきで歌ってあげたら、大変お気に召したらしく、「もう一回やろっ!もう一回やろっ」と、エンドレスでおねだりされました。たっぷり遊んでもらって、うちに帰りたくなくなったらしく、帰り際には、「いやだ、おじいちゃんとおばあちゃんのうちに、おばちゃまと一緒に帰るんだ」とごね始めたのですが、その言い方がよかった。「ウイナ(ゆいなと発音できない)、おうち、バシバシするから(ぶっ壊すということらしい)、おうちなくなっちゃうもん、もう、おばあちゃんのおうちしかないんだよ」だって。いやー、かわいいですねー。でも、子供の底なしのパワーに圧倒されて、多少グロッキー気味。

実家めぐり中にも、隙を見て翻訳の勉強をしようという野望をいだき、いろいろ道具を持っていったのですが、結局あまりできませんでした・・・。(ひとめで原文と先生の訳と自分の訳を見ることが出来るエクセルの対訳データを、ザウルス(生産中止なんて、衝撃)に入れて持っていったり、それとは別に紙に打ち出したものも持っていったりしたのですが、2時間くらいしか目を通せなかった・・・残念)

その代わり、読書はしっかりできました。電子読書端末リブリエ(これも、生産中止!ひどすぎる・・・愛用してるのにー)に4冊くらい仕込んでおいたうち、桜庭一樹の「少女には向かない職業」、山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」の2冊を読了、今、万城目学「鴨川ホルモー」の半分あたりを読んでいるところです。(あと、おじさんの書いた歴史小説を120ページくらい。早く読んで感想を送らねば)やっぱり、電車の中は読書が進みますね~。今年の読み初め(?)本、3冊とも大当たりでした。

ちなみに、昨年の読みじまい(?)の本たちは、小川洋子の「沈黙博物館」、浅田次郎の「天国までの百マイル」、小田島雄志「シェイクスピアの人間学」(←この本は結局お手洗いの中だけで読みきってしまった本。チリつもですね。ひとには貸せないけど・・・)

詳しい感想はおいおい書いていきたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »