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負荷をかける

先週は引越しの週でばたばたしていたし、26日締め切りのコンテストは、申し込みはしたけどやめとこっかなーと(インターカレッジの翻訳コンテストに申し込んでました)、一時はひより気味になっていましたが、結局応募。

結構、ハードだった。ペーパーバックにして7ページ分くらいあったので、こういうコンテストにしては長め。事務所引越しがらみで疲労気味なので、、朝は絶対起きられないと思い、お酒は控えめにして(でも、毎日つきあいました・・・一緒に飲まないとご機嫌斜めになってしまうのよ。それにしてもなかなか寝てくれないのには困りました。結局毎日夜中の12時すぎから翻訳スタート)夜中に集中してやりました。今週はほぼ毎日3時、4時くらいまでやって(半分寝ながら)なんとか提出にこぎつけました。

かなーり無理して、がんばったけど、これはだめだろうなー。わたしは訳すときには、最初がちがちの直訳にして、次に反則ぎりぎり(いや、既に反則か?)の思い切った訳にまで広げ、最後に原文を細かく見ながら、原文よりにもどしていくんだけれど、時間切れで最後の原文よりにもどす作業ができないまま、見切り発車しまったので。どうせ出すなら、やろうかな、やるのやめようかなーと、うでうで悩んでいないで、早く訳し始めればよかったわー。

でも、とりあえず、頑張れてよかった。最近参加し始めた勉強会が刺激になっています。(みんなでコンテストに応募してます)ひとりだったら、たぶん出すのやめてたと思う。みんな出すし、わたしも頑張ってみようかなーと、踏ん張れました。誰かがいっていたけど、やっぱり勉強せざるをえない仕組みを作っていくのは大事なことですね。

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引越完了?

引越完了?
今日から新事務所です。ガラス張りの接客室とまっ白な床がおしゃれ。今までの事務所は書類と段ボールと紙袋に埋もれて床も見えない位だったものなあ。それにしても引越は疲れますね。まだまだ荷解きが残ってます(*_*)

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またまた前々回の復習

同僚が出産でやめたのと、事務所ひっこしのため復習が遅れ気味。でもこうしてブログに書くことで、ひとつひとつの失敗を抽象化、概念化することができ、次につなげることができるようになるので、遅れながらもやっていきます。

・具体的に想像する
「車のシートがリミットだったのでスペースがつくれなかった」とはどういうことか?きちんと情景を想像した上で訳文にすること。

・セリフは二人の関係、会話の流れに注意。
 「苦笑混じりで言った。」地の文をこう訳してしまいましたが、弟は兄にそれほど批判的な態度で接していたか? 言いたいことがあったとしても、少なくても態度には出していなかったはず。会話の流れにもあいません。もっと敏感になること。

・好きなところで切らない
 先生から耳の痛いご指摘が・・・・・・。この作家の文章はとにかく一文が長くて日本語にするのが大変。でも、だからといって自分の訳しやすいように切ってしまうと、作家の文体を再現することはできない、とのこと。ほんとうにその通りです。やりたいようにやったら、翻訳じゃなくなっちゃう。

・深読みしすぎー原文につっこみを入れない
 「慎み深く節度があって、庭の手入れも行き届いている」という文章、「慎み深く節度がある」のと「庭の手入れが行き届く」がつながらない気がしたのと、後半に、趣味の悪い置物を庭においたりもしていない、というような文章が続いていたので、悩んだあげくそちらにあわせて前半の文章(そのあとも)を色づけしてしまった。深読みしすぎ。原文自体につっこみをいれない。自分の方にねじ曲げない。

・目線注意
この章は弟目線で統一して訳しているので、ぶれないよう、他のキャラの描写は主観的表現をさける。今回はクリアー。

・大事なニュアンスをぬかない。
訳出するとどうしても違和感がでる比喩は変えたり、削ることがありますが、安易にやらないこと。基本的に抜かない。とくにこの作家は、ねらいがあってやっていることも多いので、とにかくがんばる!

・安易に訳語をつけないこと
不動産学校ってなによ。縦のものを横にするだけで安心しない。日本語で通用しない訳語をつけて放置しない。ひとつひとつの単語を大事にする。カタカナ言葉も注意。日本語とニュアンスがかなりずれることが多く、そのままにすると、日本人には耳慣れなずイメージが湧かないものも多い。(ペンキ スパニッシュクラブ ウィンド・チャイムなど)

・最近・・・・・・
古い翻訳ものばかり読んでいるせいか、不自然な受け身を多用してしまっているような・・・・・・悪い意味での翻訳調の文体に違和感を感じなくなってしまっているかも。要注意!

・消しすぎ注意
繰り返しを避けようと、主語や目的語を消すのはいいのだけれど、消しすぎて意味が分からなくなってはどうしようもありません。自然であることを優先しましょう。

・誘惑に負けない
耳障りのいい、言い回しを思いついて、どうしても使いたくなっても、意味がずれるなら絶対に使わない。
(焼けぼっくい~は、気持ちの離れたふたりが、もう一度つきあうこと。今回のようにひとりだけ冷めていたときには使えない)

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電子辞書まにあ

辞書は金で買える実力!

というわけで、ここ数ヶ月で新たに買ってしまった電子辞書が2台。一台は、前にも使っていたペン型スキャナー式辞書、クイックショナリーのジーニアス搭載版。

オークションで6000円くらいで買えてしまった。ラッキーヽ(´▽`)/ 前機種で気になっていた読み取りスピードもだいぶアップしてます。ほぼ満足しているのですが、このタイプの辞書は使いどころが難しい。やさしい洋書なら、この辞書をわざわざ使わなくても読めるし、難しい洋書だと、いくらジーニアスが搭載されていても、小さな液晶画面をちまちまスクロールして読むくらいなら、普通の電子辞書でいいかんじだし・・・・・・まさに、帯に短したすきに長しっていう言葉がぴったり。でも、なんだかんだいって、洋書を読むときは使っています。(ちょうどいい難易度の洋書を読むときには重宝します。なかなかないけど)

もう一台はご本家桐原書店が出しているロングマンシリーズの電子辞書。ロングマンの英和辞書はこなれた日本語訳が売りで、書籍版には8万例しか載っていない文例が電子版には20万例入っています。しかも、文例の日本語訳監修が柴田元幸先生。

普段使っている電子辞書の文例数にはまったく及びませんが、たしかに内容はいいかも。ヒット数が少ない割りに濃いかんじ。うまくヒットしたときには、ひと手間はぶいてくれるいい訳に出会えたりします。ただ、コストパフォーマンス的にはどうかな?1万8000円出す価値があるかどうかは悩ましいところ。

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歯と爪 B.S.バリンジャー著 読了

この間ちょっと触れた、古いのに訳がとても新しく感じたミステリーです。抑えめの訳がストーリーによくあっています。この本には返品保証がついています。本の残り4分の1くらいの所が袋とじになっており、袋を切らないで返品すればお金を返してもらえるそうです。つまり、「あんた、ここで、本がおけるのか、この結末を読まないでも平気なら返してみろ!」という、強気な本なんですね。昔はそういうの、よくあったのかな? わたしははじめて見ました。古本で買ったので、もう封は切られていましたが(この本を売った持ち主は誘惑(?)に耐えられなかったらしい)。

主人公は手品師のリュウ。ある日フィラデルフィアからほぼ身一つでニューヨークに逃げてきた、いわくありげな若い女を拾います。彼女が持っていた荷物は、帽子箱とひとつと小さいけれどやけに重い鞄がひとつ。リュウはタクシー代さえ払えずに困っていた彼女に、自分の泊まっていたホテルを提供し、それが縁でふたりは一緒になります。しかし、幸せなときは長くは続きませんでした。巡業でフィラデルフィアに行ったとき、妻は何者かに殺されてしまいます。妻のおじは、腕のいい銅版師で、ある悪党にだまされて偽札の銅版を彫ってしまい、妻はそれを始末するために、小さな鞄に隠してニューヨークに逃げてきたのでした。妻の小さな鞄からは銅版が消えていました。リュウは復讐の鬼となり、手品師のテクニックと知能を駆使して、妻の敵を殺すための緻密な計画をたて、冷徹にそれを実行していきます。

それと同時進行で、なぞめいた裁判のシーンが描かれていきます。死体もないのに、殺人があった痕跡ばかりが、山のように残されている、奇妙な事件の裁判です。

この二つの物語が、どのようにつながっていくのか?ふつうなら気になってしょうがないはず。わたしでもやっぱり袋とじは切ってしまうだろうなあ。主人公が手品師っていうのがまた、なんというか、古きよきミステリーらしい、いい味をだしてくれますよね。

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幻の女 ウィリアム・アイリッシュ著 読了

「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」

冒頭の一文の美しさに惹かれて手に取りました。作者は1903年生まれ、一世紀以上前に生まれてるんですね。

この「彼」こと、ヘンダースンは、妻と喧嘩をして家を飛び出し、勢いで、奇妙な帽子をかぶった女を誘ってレストランで食事をし、妻と一緒に行く予定だったカジノ座につれて行く。その後、バーで軽く酒を飲んで別れたが、家に戻ってみると、妻は彼のネクタイで絞殺されていた。妻との仲が既に冷え切っていて愛人までいた彼は、警察からすれば、限りなく黒に近い。すぐに逮捕され、裁判で死刑が決まる。犯行時刻にそのいきずりの女と一緒に過ごしていたことさえ判明すれば、無実が証明されるはずなのだが、なぜか、レストランの店員も、バーテンダーも、彼には連れの女がいなかったと証言する。刻一刻と迫る死刑執行の日。彼を救うため奔走する、彼の愛人と親友。幻の女はみつかるのか。

とても雰囲気のあるミステリーで、書き出しの訳もとてもすてきでしたが、訳の古さは感じてしまった。生き生きとした魅力的な訳で、発行当時は時代にぴったりしていたのだろうなというのは伺えるのですが、ひょっとしてこういう個性が強いて魅力的な訳のほうが、もしかしたら色あせしてしまいやすいのかもしれないなーなんて思ってしまいました。とくにセリフに古さを感じました。先生が安易に流行の口語を使ったりしないのも、時代を反映しやすいセリフのほうが古びるのが早いからなのかも。

いま、この作品より30年以上は古いミステリを読んでいるのですが(訳者はなんと1901年生まれ)、どういうわけか、その作品のほうが新しく感じてしまいます。いまの若手の訳者さんと勘違いしそうなくらい古さをまったく感じさせません。なんでなんだろう?個性的ではないかもしれないけれど、きっちりした丁寧な訳、、だからなのかなあ。

訳のことばかり書いてしまいましたが、ストーリーは、サスペンス性も意外性も高く、(わたしの好きな大どんでん返しもあり)、楽しめました。意外な人物が犯人だったのですが、その犯人目線で描かれている箇所も多いので、伏線はしっかりつかまえなければいけないいし、訳し方がむずかしそう・・・(って、また訳のはなしに戻ってますが)

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無事供託完了

無事供託完了
東京法務局の前から。目の前は皇居です。桜の時期はとても綺麗。お堀がピンクに染まります。さあ、次は裁判所。

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でもそのまえに

でもそのまえに
お昼になっちゃたので裁判所前のサンドイッチやさんへ。スタバみたいな気楽なお店かと思って入ったら、すごく本格的なサンドイッチが出てきました。アボカドと小エビが挟まっています。何これ?!このパン生地、むちゃくちゃ美味しいんだけど(*'o'*) お土産に買って帰りたかったんですが、持ち帰りはないようでした。残念!
ゴージャスなお昼になっちゃたけどたまにはいいよね。この一週間、リミットがキツくて大金を扱う仕事ばかりで、ストレス溜まりまくりだったし。
美味しいもの食べて元気も出たし、もうひと頑張りだ!

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やはり今日も…

やはり今日も…
昨日で終わらず今日も横浜。この写真は県庁です。やはり重厚な建物だ〜。これで横浜名所巡りは終わりのはず…午後は東京で供託さ!

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今日も…

今日も…
またまた横浜。今日は桜木町から。法務局で供託して裁判所で決定もらえたら執行申立して執行費用を納める予定。今日中に終わるといいけど、このぶんだと明日も横浜だな。

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前々回の復習

今更ながら前々回の復習
終わらせられないまま提出した課題なので手をつけるのが恐ろしくついつい先延ばししてしまいました。
でも、こんな場合でもちゃんと分析すれば、時間が足りないとき、どこが抜けてしまうのかがわかるので、しっかり向き合おうと思います。
で、どうなっていたのかというと、文の流れの読みとり(特にセリフの背景などの)が甘くなり、細かい訳語の詰めも甘くなっていました。時間があるときなら解消していたはずの不自然さもそのまま、難しい場所は、後で詰めようととりあえず、浮かない程度の訳をつけてある状態。
要するに、全体的にきもちわるーい状態なのですが、ほかはともかく、文の流れの読みとりが後回しにされていたのは問題だなあ。これは絶対に先に読めていた方がいい。時間のロスも少なくなるはず。
 しかし、だいぶ手が回っていない状態にも関わらず、余計なお節介はしっかり焼いてました。そんな時間があったら流れを読みなさいよ。
 

・余計な配慮 おせっかい①
 視点を主人公目線にしようと、「おまけでもらったらしいカップ」という具合に、「らしい」をつけて推測にかえたのですが(主人公のカップではなかったので)、余計なおせっかいだった・・・・・・。そういう配慮をしようという意識はOKだし、やってよかった場所もあるが、それは相手の「気持ち」(「車を傷つけたくない」のだろうはOK)という主観的なものが対象だったからで、「事実」まで推測に変える必要はありません。

・おせっかい その②
 先生が、よく見えた順で訳しなさいとおっしゃるのを少し勘違いしていたかも。初登場のものが出てきたときに、まずパッと見で見えるものから訳そうと、語順を変えてそのものの形状、色から訳したのですが、やはり、原文通りまず概観、次に詳しく描写の語順にすべきでした。そもそも、パッと見ではぼやっとした、だいたいの形しか見えないはず。だから次の文で説明しているのですから、作者の意図を無視しないようにしなくては。

・原文の味を抜かないように
 ハイアセンや今回の課題のように文意がとりづらく、訳しづらいときには、余計な修飾語などをとりさり、いったん裸にしてみて頭の中で整理するようにしているのですが、そのあとに、いったん取っておいたものをうまく戻せていないことが多い気がします。伝える情報としては余計な部分かもしれませんが、作者の文章の味のきめる大事なところなのでしっかり戻すこと。

・逆に説明しすぎない
日本人には馴染みのない言葉を放置しないのは基本ですが、逆に説明しすぎるのも読者をシラケさせてしまう。判断基準は知っている人がいそうかどうかとのことです。いるようなら説明不要。

・主語を作り出す技
 どうにも舌足らずになってしまう箇所があったのですが、先生は原文にはない主語を作り出して処理。思いつかなかった・・・・・・。しかも意味的には原文と完全に合致しています。高度テクニックだなあ。

・会話はキャッチボール
 今回時間切れで整え損ねた場所がいくつか。意識はあったけど曖昧になっていた。酒を勧められて断るセリフがあるなら、前のセリフはきちんと酒をすすめているように訳すこと。

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今日も横浜

今日も横浜
今日は横浜法務局&地裁へ。地裁はこの建物の前にあります。横浜は風格があって綺麗な建物が多いなあ。地裁も東京と違って雰囲気があり、素敵です。

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なんか人が多いと思ったら

なんか人が多いと思ったら
横浜開港150年のイベント中だったのね。今日は横浜地裁に控訴&強制執行停止の申立…最近応用問題みたいな申立ばっかりだなあ。頼りになる同僚はやめてしまったし。一日がすぎるのが早すぎる…

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