今ゼミの授業でやっている課題は、お師匠様の真骨頂が味わえるノワールの傑作なのですが、もの凄く男っぽい乾いた文章で、それがまたかっこいいのだけれど、私の文体とは対極にあるもので、苦労しております。前回の当番もぼろぼろだったさー。へたに誤訳するより、物語の背景を無視した訳をつけちゃったときのほうが落ち込むよねー。話が読めてないってことだもの。しかも、お師様に、訳文が江戸言葉っぽいと言われてしまった…。カッコいいはずの○○○○が、熊さん、はっつあんに・・・・・・(T_T) ひとつひとつのご指摘がグサグサと胸に刺さったけど、今後のために言ってくださっているのがよくわかり、ありがたかった。(痛かったけど…)肝に銘じなければ~。
と反省していた記憶もまだ新しいのに、また当番が回ってきてしまった…
。(上の文章は前回の当番直後、書きかけていた記事。書き終える前に当番をやるはめになるとは。難解きわまる課題のせいか、出席率がガクンと落ちているので、すぐ回ってくるのよ。逃げ切ったと思ったのに…来年まで逃げ切れれば○○○ティーだったのに。ちぇ)
しかし、本当に男っぽい文章は苦手。論理を積み重ねていくようなのも苦手。徹底的に男脳がないらしい。YAのような、感情を描く、女脳jタイプの話は得意なんだけどなあ。って…これってミステリーやるうえではかなりまずくない?
中高時代アガサクリスティーばかり読んでたのがまずかったのかも。男性作家のも読んどけばよかった。今からでも間に合うかなー。浴びるように読まなければ。
というわけで、少し前から短篇集を買いあさって読んでいます。○○書房のアンソロジーは全部揃えるぞ。
ついでにご無沙汰中に読了した本もメモ。備忘録用に。
・「エドガー賞全集」 同じエドガー賞なのにどうしてこう毛色が違うのかと思ったら、選考委員が毎年変わるんですってね。(って常識?)羽田詩津子さんの訳が上手かった! ローレンスブロック、好み。長編読んでみたくなった。(短編17編)
・「十二番目のカード」(上)・(下)ジェフリー・ディーヴァー
相変わらずのどんでん返しぶり、いつも通り、すっかりだまされました。
黒人社会の若者文化、しゃべり方の違いについて描かれているのが興味深かった。
・「コーパスへの道」デニス・ルヘイン 不条理なんだけど、結構好きなタイプ。「ミスティックリバー」、「シャッターアイランド」等の長編で有名だけど、短編もすごくない?短いのにしっかり薫り高いノワール。才気あふれるって感じ。「グエンに会うまで」「コロナド」が特によかった。(短編7編)
・「町長選挙」奥田英夫 伊良部先生シリーズ。明らかにホリエモン、明らかにナベツネらしき人物たちがモデルに。でも、例によってちょっぴり心温まる感じに描かれているので本人たちも怒る気にはならないのでは?
フィクション以外
・「頑張らない生き方」香山リカ
・「なぜ君は絶望と闘えたのか」 光市の母子殺害事件のノンフィクション 作家さんの文章には、ところどころ突っ込みたいところもありましたが、とにかく被害者の遺族、木村さんの人格にただただ打たれました。
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