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誰も奪うことのできない財産

茨城より帰還。寒かった―。ご飯のとき以外は、お部屋でお布団に入ってぬくぬくしていました。しかし、寝てばっかりいたはずなのになんでこんなに疲れるのかしら…。やっぱり、いくらよくしてもらっているとはいえ、自分の実家とは違うからなー。オットは子供に帰ったように、たのしそーでしたが。

誰も頼りに出来ないのだから、とにかく今はお金を使わず、老後のためにしっかり貯めておきなさいと繰り返し諭されました。子供ができないことであれこれ言われたことは一度もないし、本当によくしていただいているし、こんなに心配掛けて申し訳ないなーと思いつつも、うちの母とはあまりにも考え方が違うので、ちょっと違和感も感じてしまった(ごめんなさい(>_<))。母の口癖は、「楽しみなさい。ふたりで思い出を作りなさい」。いつも、無責任なくらい、あっけらかんとそう言う。オットは逆にそういう母の言葉に違和感を感じるようで、「そんなこと言われても、楽しむだけ楽しんであとでお金がなくて困ったらどうするだー」と言うのだけれど、わたしはそんな母に育てられたせいか、妙にのーてんきなところがあって、それでいいんじゃない、と思ってしまう。

ワンダー・ワンダーという、世界中の珍しい光景を紹介する番組があるんだけど、(たしか、NHKだった。今もやってるのかな?)素晴らしい景色のVTRが流れたあとに、コメンテーターとして招かれていた荒俣宏さんが語った言葉が、今でも胸に焼きついている。(肝心の美しいVTRのほうは忘れてしまった…)荒俣さんは、旅をして、そういう素晴らしい景色をたくさん見なさいという。そうして心に刻まれた光景は、無一文になろうと、牢獄に入れられようと、消して消えない。どんな権力者も奪うことのできない財産なのだと。

本当にそうだなーと思う。風景に限らず、良い本や映画との出会いもきっとそう。最低限生きるお金は必要だろうけど、いいもので心の土壌を耕し、豊かにしておくことができれば、何がなくとも幸せでいられるんじゃないかなあ。「潜水服は蝶の夢を見る」の主人公ジャンが、自分の体という牢獄に閉じ込められたとき、生きる希望を失わずにいられたのも、荒俣さんのいう、「誰も奪うことのできない財産」をたっぷり蓄えていたからだった。むしろ、年を取って、体の自由が利かなくなってきたときこそ、そういうものが生きてくるんじゃないだろーか。

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引退しようかな…

といっても、翻訳じゃありません。お酒です。

毎回、授業の後の飲み会で飲む、例のアレ。グラッパ。

翻訳のクラスでは、最後にクイッとひっかけて締めるのが、定例となってるんですが、

前回の授業は久しぶりだったので、つい嬉しくて飲み過ぎてしまい、

最後のアレが格段に効いてしまって……。

大丈夫、大丈夫と言い張っていたのは覚えてるんですが、

よっぽど呂律がまわっていなかったのか、

ゼミの先輩に、家までタクシーでおくってもらうことになってしまい。

(よくおぼえてないけど、師匠命令が飛んでたような気も・・・すいません、○○さん!)

一体タクシー代いくらになったんだろう。怖くて聞けないよー。

せめて、独身のかわいいピチピチギャル(死語)なら、おくりがいもあったでしょうに。

ああ、もう、西東京方面には、足を向けて寝られないわ(>_<)。

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