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樹状細胞療法について

樹状細胞のキーワードでこちらにたどりつかれる方がいらっしゃるので、書いておかなければと思います。きっと真剣に情報を求めていらっしゃるばかりだと思いますので、少しでも参考になれば。

結果を言ってしまえば、効きませんでした。
しかし、弟はエビデンスがないから信用できないと言いつつも、一定の効果はあるのではないかと思っていたようです。父の主治医の先生も、決してあやしげな治療ではない、いずれ日本でも認可されるはずだと言っていました。
ただし、とある文献によれば、効くまでに3カ月はかかるのだとか。高い治療なので早めに始めるのは不安だと思いますが、始めるならば早いほうがよいようです。
そして、受けるのなら、なるべく近くのクリニックを選ぶことです。
横浜から東京は遠かった。末期の末期の患者は、移動するだけでもひどくからだに負担がかかります。父の場合、最後のほうはもちろん立ったりもできなかったので、車いすのまま、行きは免許のある妹がワゴン車に乗せて運び、帰りは(妹は子供たちのお迎えがあったので)私が介護タクシーを手配して東京から横浜までつきそいました。車に乗っているだけでも相当苦しそうでした。
最後のほうは、治療を受けに行くたびにあまりに状態が悪化するので(意識不明にも陥りました)、むしろ樹状細胞の治療が命を削ったようにすら見えました。
いくらだって払うから、父の入院する横浜まで注射を打ちにきてくれないかと思ったものです。実際どうにかならないものなのでしょうか。叔母もやはりがんで、免疫療法を受けたそうですが、最後の二回はクリニックまで行くことができず、注射を打ってもらうことができなかったそうです。他の病院では治療行為が行えないとか(保険診療の病院では、保険の適用がない治療が行えないとか)そんな決まりごとがあるのかもしれませんが、ほんとうに、なんとかしてもらいたいものです。
(弟にクリニックの医者を説得させて、こっそり樹状細胞を持ちかえらせて注射してもらおうかとも思ってしまいました。見る間に悪化するので、そんな余裕はとてもありませんでしたが)

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