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命日

今日は父の命日でした。

父の写真に買ってきたお花とロールケーキをお供えしました。
ずっとしまってあった写真を出しただけでもうだめ。
父の顔を見ながら当時の日記を読んだらもっとだめでした。
癌に連れていかれたのがほんとうにくやしい。
あー明日まちがいなく目が腫れる。。。
日記なんて書くものじゃないなあ。
この一年半でいろいろなことがわかりました。
泣いたことがわからないように泣く方法や(父の前では泣いたことを悟られないようにしていたので)、胸が痛むという言葉は比喩表現などではなく、本当に悲しいときには、物理的に、刺すように痛むんだってことや、それから、いまの自分は本当に幸せなんだってことも。
ふしぎなことですが、父が亡くなってしばらくして、深い悲しみの中から顔を上げた時、自分がすさまじいほど幸せな状態にいることがわかりました。
ちょうどあの頃「怪物がささやく」を読んでいて、あの主人公の少年の気持ちがピンと来ていなかったのですが、父が亡くなってからよくわかりました。
あたりまえにご飯がのどを通って、おいしく食べることができ、どこも痛くもなく、住む所にも着る物にも困っていない。そして、自分を気にかけてくれる家族がいる。あたりまえのことがすごく幸せ。
幸せは、掴むものでも与えてもらうものでもなく、気づくものだというのはほんとうですね。

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父の育てたバラ。いま庭中、花盛りです。

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